「幼稚園の見学はムリ」 行き過ぎな警戒
今月3日、東京都内に住む女性が幼稚園に申し込みの電話を入れたところ、「中国からお帰りの場合、見学は無理です」と断られたことを、朝日新聞デジタルが報じている。
中国からの帰国者に「見学は無理」 過剰反応の幼稚園 https://t.co/6CSW5jvDFd
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 9, 2020
この女性は、夫の仕事で1ヶ月半前から中国・広州に住んでいたが、一時帰国の最中にコロナウイルスの影響で日本にしばらく住むことに決めたという。園側は当初好意的だったものの、中国から帰国と伝えると対応が一変し、「塀の外からの見学なら」「卒園式以降なら」などと言われたり、診断書やパスポートの提示を断られるなどされたという。
新型コロナウイルスの潜伏期間は12・5日間とされている。帰国から1カ月たち、せきや発熱などの症状もない。
取材に応じた副園長は「保護者には申し訳ないが、感染症の様々な情報が飛び交う中、他の園児を守るために万が一を考えた結果だ」と話した。2月は発表会が続き、多くの人が出入りするのも危惧の理由だという。
このニュースに関していSNS上では賛否が巻き起こっている。警戒が過剰になることも心理としては理解できるが、やはり過剰な対応と言わざるをえない。
結果的にこのような話題となってしまった点においても、幼稚園側の対応はまずかったと考える。
また今回気になるのは、やはり幼児本人だ。仮に入園できたとして、当初の対応が原因で、今回の新型肺炎についての恐怖から心無い差別なども懸念される。
女性から相談を受けた区役所は、園に対して「明らかな過剰反応。適切な対応を取るように」と注意したという。
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