ごみから発見の大金 無事持ち主へ

14日、愛知県豊田市が、同市藤岡飯野町にある清掃施設に運び込まれたごみから見つかった現金1127万円が、無事持ち主の元へ返還されたと発表したことを朝日新聞が報じている。
現金が見つかったのは、清掃施設「グリーン・クリーンふじの丘」。市によると、1127万円分の紙幣は市職員が今月11日午後、ごみの分別作業中にパッカー車の中から見つけたという。旧札の1万円札や5千円札、千円札で、封筒に入っていたり、帯封が付いていたりしていたという。
拾得物として届け出を受理していた愛知県警豊田署は、持ち主について「個人情報なので明らかにできない」としている。
元特捜部の主任検事・前田恒彦氏は以下のように語る。
"(遺失物について)持ち主が見つかれば、拾得者は5~20%相当の報労金を請求できます。ただ、このケースの場合、発見場所は市の清掃施設内であるうえ、発見者は市の職員で、しかも分別業務中に発見しているので、法的には拾得者はその職員ではなく、市ということになります。
しかも、遺失物法では、国や自治体は先ほどの報労金を請求できない決まりです。したがって、持ち主がこれを市に支払う義務はありません。
ただ、これはあくまで法的な権利義務の話です。もしこの職員が発見しなかったら、そのまま焼却処分されていたことでしょう。市に一部を寄付するといったことも、市民としての美徳の一つと言えるのではないでしょうか。"

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