高校1年生に大麻所持の疑い 【情報と多様性の時代で】

9日、奈良市内に住む公立高校に通う高校1年生(16)と私立高校に通う高校1年生(16)が、大麻取締法違反の疑いで奈良県警良西署に逮捕されたことを各紙が報じている。
各紙報道によると、公立高校に通う生徒の親が8日夕方、「息子が大麻を密売して儲けると言っている」と110番通報し、署員が駆けつけたところ大麻栽培用のプランターや土、電球、加湿器などが発見されたという。
またこの際に生徒が「前日に友人から貰って吸った」と語ったことから私立学校に通う生徒に家宅捜索が入り、乾燥大麻や大麻の種が押収された。
容疑は公立高校に通う生徒が7日での所持、私立学校に通う生徒が9日での所持で、それぞれ乾燥大麻5グラム以上を保持し、パイプなども持っていた。

2人とも「吸うために持っていた」と容疑を認めている。また入手経路について「インターネットで手に入れたり、大阪で購入したりした」と語っているといい、署は販売目的だった可能性も視野に詳しい入手経路を調査するとしている。

世界的な大麻容認の風潮があるとも言われるが、今回のケースは国内の容認派にとって最悪のペーパーとなりそうだ。
情報化社会に伴って薬物の情報はおろか、入手すらも可能となってしまっている。今回逮捕された高校生は筆者と同年齢であり、その年代の低さにも驚かされる。

ここで2018年にカナダで大麻が一部解禁された際の、大麻を求める人々が多く集まる国・オランダ首相の発言を紹介したい。
カナダの高校生に対して「手を出さないことが一番」「絶対にやるな」と述べている。これは大麻否定派の発言ではなく、大麻先進国の首脳の発言である。

いくら安全性を科学に求めようとしても、中毒性があることや精神に深刻な影響を与えるリスクがある事は否めない。ましてや今回のように、高校生が使用・販売に加担することなど以ての外だ。

だが一方で、国内における議論が不十分な面もある。今回の事件をきっかけに、より多くの人がこの問題について考えることが、我々にできることだと考える。

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